2010年 03月 23日
パリのおばあさんの物語
子供の頃、おばあちゃん子だったせいか、おばあちゃんものに目がありません。
洋服を買う時も、アレレ? 全く意識していないのに、色合い、素材感、地味可愛い具合、などなど、テーマがおばあちゃんになっていることが多いのです。生きるペースがゆったりしていて、せかせかしていないところも、おばあちゃんの魅力ですね。
「パリのおばあさんの物語」著者は、アメリカ生まれのスージー・モリゲンステルヌさん、可愛らしいイラストはフランス生まれの絵本作家のセルジュ・ブロックさん。日本語訳は、岸恵子さんです。
おじいさんに先立たれ、小さなアパルトマンに独り暮らしをするおばあちゃん。
自分が年老いることを、きちんと受け入れているけど、ユーモアも忘れない。
おじいさんとのロマンスや、楽しい子育て時代、戦争中のことを思い出したりもします。
眼が見えなくなり、手がいうことをきいてくれないことも、息子には愚痴らず、欲しいものは?と聞かれた時には、「ノン、なんにも」。
おばあちゃんのたどった、人生の道のりの美しかったこと、山積みの苦難。厳しくも、こころ優しく・・・。わたしもそんなおばあちゃんになりたいなぁ。
midori
by luceclassica
| 2010-03-23 15:32
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