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ルーチェクラッシカのデザイナー光田実土里によるBlog ウエディングドレス作りについてや日々の感じたことなどについて書いています。


by 光田 実土里(ゆらりな)
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カテゴリ:ドレスの魅力( 36 )

マリアさまに憧れて

天使やマリアさまのモチーフに心惹かれるのは、その穏やかさとおおらかさ、包容力を感じて落ち着いてくるからだと思います。守られている安心感で心が自由になる気がして、気が付いたら周りにいろいろなマリアさまや天使の小物に囲まれていました。

このドレスもそんなマリアさまをイメージして作ったものです。露出は極力おさえてシンプルに、でも美しいシルエットにはこだわって。

厚手のシルクのあや織りの生地を生かすために、スカートはボックスプリーツで表情を出し、あえてレースは使わないドレスに仕立てました。シャープになりがちなカットに丸みを出させたのは肩線の切り替えのないきものスリーブ。包み込むような肩先のカーブと甘すぎない袖口のギャザーが特徴です。
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フランスレースの中でも最も繊細で贅沢なシャンテリーレースをふんだんにつかったヴェールで気品をプラス。
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きものスリーブのジャケットを脱いだら、ストラップドレスに。襟元のコーディネートで表情も様々に変化します。
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シンプルなドレスは自分らしいコーディネートも思いのままです!
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いつの日か、母性あふれるマリアさまのような女性になれることを願って。


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by luceclassica | 2016-02-29 18:36 | ドレスの魅力
2月14日の今日は、バレンタイン・デーにちなんで、ウェディングドレスの甘さについて考えてみました。

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女性らしいドレスの甘さを表現するのは、素材の柔らかさ、透明感、曲線、フリル使い、レース使い、色使い、リボン使いなどですね。

小さい頃にときめいたものは、大人になってからも似合うかどうか不安という方も多いですが、甘さのさじ加減を調整すれば、すべての甘さをあきらめなくても、可愛らしさをほんのりとした甘さで表現することは可能です。

たいていの大人の女性は、パフスリーブは甘すぎて着こなせる自信がない(子供っぽくなるのでは...)と思いがちです。

でも、下の写真のように柔らかいシフォン素材と繊細なレース使いの組み合わせでとろみ感のある袖にすることによって、上に盛り上げるパフスリーブではなく、肩先がドロップしたアンティークドールが着ているような上品なパフスリーブになります。
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袖のサイドには太めのリボンと細いリボンを組み合わせることによって奥行き感と立体感を出し、袖の大きさを抑えることによってクラシカルなイメージにしています。
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もう一つ嬉しいのは、パフスリーブは女性の一番気になる二の腕を優しく包んでカバーしてくれるところ。隠したい部分をチャームポイントに変えることができる魔法でもあるのです。
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「普段は着飾るのがあまり好きではなくて、ドレスを着るのが恥ずかしいです」とおっしゃる方ほど、ドレスにとても夢を持ってくださっていて、内面に女性らしさを秘めている方が多いと思います。

ルーチェクラッシカのドレスは、素材にこだわり、細部にもこだわったデザインを提案、立体裁断をして作りますから、そのさじ加減を目で確かめ、イマジネーションを指先で表現しながら、作ることができます。

甘いドレスは子供っぽいと諦めないで、夢のある大人のスィートドレスにチャレンジしてみてくださいね!!








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by luceclassica | 2016-02-14 18:06 | ドレスの魅力

滝で出会った女神

小田急線の奥の方、丹沢の裾野・みくるべという地名の林道を友人と散歩に出掛けた時に出会った滝からインスピレーションを得て制作した色ドレス。

15kmほどのハイキングコースのちょうど折り返し地点を過ぎたあたりに流れていた滝。
高さは15mほど、流れも優しいその滝は、どんより曇り空にもかかわらず息をのむようなエメラルドグリーンと淡い水色をたしたような澄んだ色をしていたことに驚きました。

平日ですれ違う人もほとんどいないような静かな場所でしたが、その滝周辺はいままで歩いてきた林道とは明らかに違う空気。まさにここに女神がいるような神聖な雰囲気な世界が広がっていたのが印象的です。

湧き水のように澄んだ水のそばに自生していたクレソンは、かじったら甘い味がしました。
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流れる滝のような静かで優しい、そして風をふくんだらひらひらと舞うようなそんなドレスが作りたいという願いを込めてできたドレスは、薄く糸の細いシルク。オーバードレスとインナードレスの二重構造になっているので、歩いたときにオーバードレスが風になびきます。


自然は、創作にさまざまなインスピレーションを与えてくれます。季節ごとに変わる姿、植物の多様性、生命力、色合い、そして自然界のデザインにかなうものはないと思います。

私が立体裁断を学んだ東京立体裁断研究所の近藤れん子先生は、2011年8月9日に90歳で亡くなりましたが、こころから自然を愛する方で、洋服のシルエットが自然と同じようなナチュラルなラインを描くことをいつも厳しく指導してくださいました。「ナチュールにねっ!!」という言葉が口癖のように。

その頃は20代前半で自然の素晴らしさもまだよく理解していなかった私ですが、今になると自然の美しさがどんなに人のこころを癒し励ますのかが身にしみてわかるようになりました。


先日友人が誘ってくれたライブではカリンバという楽器の演奏を聞きました。水の音、そしてアフリカの森の中からインスパイアされて仕上がったという曲は、まるで森に迷い込んだらたくさんの妖精たちに遭遇したような楽しく嬉しい気持ちになりました。

そのあとの絵画と詩で表現するアーティストさんとカリンバ奏者さんのの共演では、あたたかいお母さんのお腹の中にいるような、心地よさと安心感に包まれ、なんともいえない幸せ感が広がりました。
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魂の込められたものに触れるとこころは動きますね。わたしも人のこころに届くドレス作りが目標です!!





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by luceclassica | 2016-01-31 20:00 | ドレスの魅力

オトナ・リボン

普段は、リボンのように可愛らしいものを身につけないけど、ウェディングドレスにはリボンのモチーフをつけたいと願う女性は、いつの時代も後を断ちません。

私が専門学校で洋服の勉強を始めたばかりの頃、先生が「リボンは一見簡単なようでとても奥が深く、リボンを魅力的に作れる要素があれば天才です。その証拠にクリスチャン・ディオール(1950年代に活躍したフランス人デザイナー)は、シンプルを極めた洋服の中に絶妙なリボン使いをしていました。」と話していたのが記憶に残っています。

花嫁のアイテムとしても定番で人気が高いのがリボン。もともとは平らなテープ状のものを結んだリボン結びが起源ですが、ドレスの一部として身につけるときに大人の女性としての気品を感じさせるリボンに仕上げるのは簡単ではありません。

先生の言葉に呪縛されたかのように、素敵なリボンを作ることは、とてもハードルが高く難しいものという先入観がありました。

20代半ばでウェディングの仕事に携わり、必然的にリボンとは切っても切れない関係となり、試行錯誤を繰り返しています。
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上の写真はシンプルでシックなビスチェに大きなリボンが特徴のアンティーク調ピンクのドレス。

素材・デザイン・布の厚み・スカートや身頃とのボリューム・テール(しっぽ)の長さ・張り感・蝶々部分の幅や長さや表情・結ぶ部分の幅・すべてのバランスがリボンの魅力にかかわってきますから、検討に検討を重ねて作ります。

魅力的なリボンが、お客様の魅力を最大に生かすことができますように*
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上の写真は春の挙式のお客様の仮縫い準備、検討中のリポンです。






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by luceclassica | 2016-01-29 16:44 | ドレスの魅力
10月も後半になって一気に秋が深まり、肌寒さも感じるこの頃です。

先日、染色アーティストさんから草木染めしていただいたドレスが届いています。
ざくろの実の皮を乾燥したものを使って染めた黄色は、落ち着きのなかにも可愛らしさもあって気品ある仕上がりになりました。どことなく高貴な雰囲気もありますね。
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こちらは新しいブランド 「ゆらりな」のリフォームつきウェディングドレス。
挙式後に丈詰めをしてリメイクしたものを染色するサービスのサンプルドレスになります。

草木染めはその微妙な色合いだけでなく、優しい肌触りも魅力です。
植物が持つエネルギーをドレスに吹き込んでいただいたようで、優しさと強さを兼ね備えたドレスになりました。白いドレスの時とは全く趣が違い、ウェディングドレスを日常のおしゃれ着にという夢が叶いました。
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土日お休みの方は今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。
週末もお仕事の方は、一緒にがんばりましょうね*


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by luceclassica | 2015-10-23 20:12 | ドレスの魅力

がんばった先の景色

どんな仕事も同じだと思いますが、ウェディングドレスのお仕事は、予想以上に積み重ねの連続です。

真っさらな白い布を、白い状態で納品するという使命があるからです。取り扱い上の注意事項も多いし、気持ちも引き締めてのぞみます。

平らな布から、人のからだに心地よい立体的なそして着心地の良いドレスに仕立てるのも、根気とやる気を必要とします。

でも、積み重ねた努力の先には、お客さまのお喜びに直接つながることができて、これもまた予想以上のやりがいにつながります。


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コレクションの撮影では、日々の単調な作業が一転して華やかな夢の世界に通じます。いままで自分が見たこともない景色に到達できるのは、やはり山登りに似ていますね。(といっても登山らしい登山の経験がないのですが) そしてまた新しい景色を見たくて最初の一歩を踏み出すような...。

努力の先にある景色が見たくて、小さな努力を積み重ねる毎日は、飽きることがないし、終わりのない夢を追いかけているようです。今日もお疲れ様でした!!



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by luceclassica | 2015-10-19 18:18 | ドレスの魅力
懐かしい広尾のアトリエ時代のお客様のお写真です。
アトリエをOpenしたての頃。わたし自身もまだ20代半ばで、ものづくりに対してのこだわりはあったものの、自分の作ったものをアピールしたりする力もなく、未熟なデザイナーとしてのはじまりでした。

まだまだ苦手なこともありますが、すべてはお客様が育ててくださった、そんな心境です。

時を経ても色あせない、そんなドレスを作りたくてスタートしたアトリエですが、ことしは20年目に入りました。これからも花嫁の魅力、素材の魅力を最大限に引き出すドレス作りに日々研究を重ねていきます。
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たくさんの出会いに感謝して* 今日もお疲れさまでした。

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by luceclassica | 2015-09-15 23:01 | ドレスの魅力
生物学的に「言葉」の起源が明らかになるつつあるんですって。

人の言葉のはじまりが、実は小鳥のさえずりのような歌だったのでは...と言われているのだそう。人の思いが歌になって、それが言葉になったなんてロマンティック*

思いが込められている言葉は、不思議としっかり胸に届き、その言葉が生きてくれて、励ましてくれることがあるというのを、つい最近も感じたばかりです。

私たちのコレクション「Free as a bird」よりドレスのご紹介です。
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ビートルズの名曲「Free as a bird」のタイトルの鳥のように自由に...という言葉に惹かれて生まれたコレクションです。

大きくて青い空、白い雲、そして小鳥のさえずりが聴こえるようなそんなドレスをイメージしました。ちょうどこのコレクションの撮影前は、自分の中で葉っぱがブームで、いつも葉っぱのことばかり考えていました。小鳥と葉っぱは友達ですからね*
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ドレスは、とろけるようなシフォンジョーゼットとフランスレースで、女性らしい体のラインがきれいに出るようなAラインのデザインです。肩先を優しく覆っているのは同じ素材のケープ。なめらかなドレープが出るように、でも重たくなり過ぎないように、フレア加減にこだわって作りました。
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スカートの裾には、こっそりと切り替えラインが入っていて、Aラインでもさらに裾幅がたっぷりして歩いた時に表情が豊かになるように工夫もしています。
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森の中の教会をイメージした神聖な気持ちになるドレスです。
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ケープをはずした時も、華やかさが出るように、太めのストラップとフランスレースをあしらい、あえてウエストラインは、きれいなシェイプを意識してエレガントな雰囲気に仕上げました。
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写真・赤木 宏行氏  ヘアメイク・土山 悦さん  モデル・高梨 亜希子ちゃん
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by luceclassica | 2012-06-12 11:59 | ドレスの魅力
先日も「金環日食」でお祭り騒ぎでしたが、今週も天体ショーが相次ぎ、6日には、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」と呼ばれる珍しい現象があるそうです。

今日4日の夜は、満月の一部に地球の影がかかる「部分月食」が全国で見られるそう...。

月は、気まぐれで魅力的、そして神秘的な存在ですね*

幼稚園の時、凧に自分の好きな絵や文字を書いて、飛ばしたのですが、なぜだか私は、漢字の「月」という文字を大きく書いて、その六角形の凧が空に飛ぶ様子を不思議な気持ちで見守ったのを覚えています。子供心にも、月の存在は、なにか響くものがあったのだと思います。

仕事中も、窓から入る風が心地よい季節ですね。
今日は、コレクション「風の音」よりドレスのご紹介です。
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ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」では、マリーは、いつもシルクとケーキの世界にいたのだとか。美しくて甘い世界。

14才でオーストリアから新しい出会いに胸ふくらませて、馬車に乗り込み嫁いだマリーがフランスとの国境で、洋服や持ち物を取り上げられ、頭の先から爪の先まで、フランスのものに着替えさせられ王妃としてフランスの土を踏んだ、その時のブルーのドレスが印象的でした。
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そんな背筋の伸びるようなきりりとしたドレスをイメージして作りました。素材は張りのあるシルクタフタです。
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胸元とスカートのドレープは、布の流れを見ながら表情を手加減でつけています。
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マリー・アントワネットの誤解された生涯に新たな光を当てられた伝記に基づいて、ソフィア・コッポラ監督が独自の世界観で描かれた映画は、ポップであたたかくて、甘くてロマンティック。そんな夢のような世界に一歩でも近づくことができますように...♫
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by luceclassica | 2012-06-04 17:44 | ドレスの魅力
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映画「エディット・ピアフ愛の讃歌」を何度も観ては、ピアフの熱い情熱が伝わる歌声と、心躍るような軽やかなアコーディオン、そしてパリの空を感じるようなドレスを少し表現できれば...と願って出来上がったコレクション「Rose」より。
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1910年代から30年代にかけて、パリで活躍していたドレスデザイナーの「マドレーヌ・ヴィオネ」は、重い鎧のようなコルセットを追放し、ギリシア・ローマ時代のような自然なからだの線にそったドレスを数多く生み出しました。

洋服は、「布」「からだ」「引力」「装飾」の4つの要素から成り立っていて、ヴィオネのドレスは、その「調和」と「不調和の」ハーモニーが見るものに快感を与え、魅力を感じさせてくれる...とヴィオネ研究家のベティさんが語っています。

ヴィオネ自身の言葉に「シンプルであるということは、複雑なものをすべて含んでいるということなのよ。それは経験の最後の段階にあるもの。そして、天才がそれに向かって努力する唯一のものなのよ...」

そんなヴィオネのバランス感覚、泉のように湧き出る創造力とアイディア、情熱と精神力そして才能にいつも敬意と憧れを持っています。
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ヴィオネのドレスに一歩でも近づけるように願いながら、なめらかでやわらかで風にそよぐようなドレスをイメージしてデザインした「オーロラ」。細やかなプリーツとチュール重ね、そして胸元のリボンとドレープが特徴です。

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1920年代が舞台となっている話題のサイレント映画「アーティスト」でも主役のペピーが素敵な衣装とアクセサリー、帽子を身につけています。ヘアメイクもとてもチャーミング!!純粋でおおらかなペピーの人柄にも惚れました*
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by luceclassica | 2012-04-14 20:08 | ドレスの魅力