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ルーチェな暮らしと、 lucehappy.exblog.jp

ルーチェクラッシカのデザイナー光田実土里によるBlog ウエディングドレス作りについてや日々の感じたことなどについて書いています。


by 光田 実土里(ゆらりな)

ブログ移転のお知らせ

長い間お世話になったエキサイトブログから、アメーバーブログに移転しました。
今後ともよろしくお願いいたします。

世界にたった一着のウェディングドレス
# by luceclassica | 2016-03-06 18:55 | アトリエから

マリアさまに憧れて

天使やマリアさまのモチーフに心惹かれるのは、その穏やかさとおおらかさ、包容力を感じて落ち着いてくるからだと思います。守られている安心感で心が自由になる気がして、気が付いたら周りにいろいろなマリアさまや天使の小物に囲まれていました。

このドレスもそんなマリアさまをイメージして作ったものです。露出は極力おさえてシンプルに、でも美しいシルエットにはこだわって。

厚手のシルクのあや織りの生地を生かすために、スカートはボックスプリーツで表情を出し、あえてレースは使わないドレスに仕立てました。シャープになりがちなカットに丸みを出させたのは肩線の切り替えのないきものスリーブ。包み込むような肩先のカーブと甘すぎない袖口のギャザーが特徴です。
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フランスレースの中でも最も繊細で贅沢なシャンテリーレースをふんだんにつかったヴェールで気品をプラス。
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きものスリーブのジャケットを脱いだら、ストラップドレスに。襟元のコーディネートで表情も様々に変化します。
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シンプルなドレスは自分らしいコーディネートも思いのままです!
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いつの日か、母性あふれるマリアさまのような女性になれることを願って。


# by luceclassica | 2016-02-29 18:36 | ドレスの魅力

Happy Wedding!!

昨年の12月19日に自由学園・明日館でご披露宴をなさいましたSatoshiさんとYurikaさんから、とびきり素敵なお写真をいただきました。
お天気にも祝福された晴れやかなお二人の美しいお姿に感激しました。
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楽しそうなお二人!!
フレッシュな笑顔が最高です。
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お二人らしいウェルカムボードの前での記念撮影
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お友達にはパフスリーブとバックスタイルのフリルが大変ご好評だったそうです。
こちらのフリルはフランスシルクのチュールで柔らかで優しいYurikaさんらしさをお披露目されました。
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生の藍でお母様が染色されたシルクをつかってコサージュを制作させていただきました。
お母様のこだわりのお手伝いをさせていただけたことがとても嬉しいです。
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お母様とお揃いのリストコサージュ。
ブーケの色合いともマッチしていて素敵ですね。
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ゲストの方々を待つ静かな空気感が伝わってきました。
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お色直しのお着物姿。可愛らしいピンクがYurikaさんのイメージにぴったりです。
Satoshiさんのライトグレーのロングタキシード。
生地選びも色柄だけでなく、肌触りや軽さにもこだわられて上質なウールを選ばれましたから
お着物との相性もバッチリでしたね。
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こちらは11月のニュージーランドの善き羊飼いの教会での挙式のワンシーン。
同じドレスですが、後ろのフリルは少し張りのあるチュールでドラマティックに。
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誓いのシーンはおごそかな気持ちになります。
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Yurikaさんが初めてご来店なさったのは、ちょうど1年前。じっくり時間をかけて挙式とご披露宴のご準備をされました。YurikaさんとSatoshiさん、そしてお母様ともたくさんの時間を過ごさせていただいて、夢のようなWeddingが完成されたことをとても誇りに思います。

お二人とご家族の皆さまのお幸せを私たちにまで分けていただいて、本当にありがとうございました。
末永いお幸せとご健康をこころよりお祈りいたします。

そしてまた下北沢にも遊びにいらしてくださいね*



# by luceclassica | 2016-02-23 19:57 | お客さまからのお便り
今日の午前中にご来店なさいましたTakaakiさんとTomokoさんは、4月10日桜の咲く季節にご結婚式をなさいます。

11月に初めてお目にかかったお二人ですが、第一印象がお二人のまぶしいほどの笑顔。ご結婚式を控えられたお客様はみなさん輝いていらっしゃいますが、内側からにじみ出るお慶びが特別にあふれていらしたのを覚えています。

ドレス選びも小物合わせでも、お二人の仲睦まじさと優しさににこちらまで幸せな空気に包まれました。
桜の季節のWedding・サイズ小物合わせ_f0212290_16534491.jpg
ドレスのデザインは極めてシンプルがご希望で、クラシカルな要素の中にも大人の可愛らしさがあるものでお探しでした。ボリュームのあるシンプルなタイプと迷われましたが、Tomokoさんのウエストラインの細さが際立つシルクシャンタンとフランスレースのシンプルビューティーなドレスにご決定なさいました。

Takaakiさんのロングタキシードは、上質な素材とクラシカルな雰囲気が醸し出されるスタイリッシュなものを選ばれました。お二人のコーディネートのハーモニーもとても素敵です。
桜の季節のWedding・サイズ小物合わせ_f0212290_16534644.jpg

末長いお二人のお幸せを心からお祈りさせていただくこととともに、大切な一日のためのお手伝いをさせていただけますことにも感謝もうしあげます。4月10日はお二人とご家族の皆さま・ゲストの皆さまにとって最高の一日でありますようお祈りいたします*



# by luceclassica | 2016-02-21 17:15 | アトリエから

寒い日はお風呂で読書

3年くらい前に一度読んで、本棚に入りっぱなしだった「セロ弾きのゴーシュ」。昨日、外出先から帰って冷たくなった体を温めるために半身浴しながらもう一度読んでみました。

町の仲間と音楽会で披露する交響曲を練習するゴーシュ。楽長に怒鳴られてばかりで練習後に涙をこぼしてしまうけど、家で明け方まで演奏し練習を続け、夜中に家を訪ねてくる動物たちに相手をしているうちに、ゴーシュの演奏には動物たちの病気を治す力があることが判明。そして10日間の一人特訓後の本番で大成功を収め、みんなの喝采を浴びるセロ弾きのゴーシュ。

金星音楽団の中でも楽器はおんぼろ、センスもなし、怒られてばかりのゴーシュが、泣きながらもただひたむきにセロの練習に明け暮れて成長する様子が神話的で希望を感じるのと同時に、洋服作りを始めたばかりの頃、本当に自信がなくて、でも思うようにできないのが悔しくて、それでもただひたすら馬鹿みたいに黙々と続ける。そんな過去の自分自身に重ね合わせて読みました。

3年前に習い始めた絵画は、まだまだ思うように描けなくて、がっかりすることもあるけれど、その先の景色がいつか見れるようになることを信じて続けています。
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宮沢賢治のお話は、とても繊細で切ないけど愛に溢れているところが好きです。このお話は友達がいいよ! と教えてくれました。大人になっても好きな物語があることは、とても素敵だと思いました。

同じ短編集の中の「グスコーブドリの伝記 」では時代背景が厳しく生きるのは大変で、東北地方は寒さのために作物がとれなかったり、私の祖父や祖母の時代は大変だったろうなぁ、と作品からその時代の人たちの生活を想像してみたりもしました。
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上の写真は、今日のお散歩先の西郷山公園の夕日。
明け方の金星が輝く時間のお散歩中に感じ取る世界と、物語から受け取る世界は不思議につながってるように思います。



# by luceclassica | 2016-02-17 22:44 | 本棚